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| 小川の土手に咲く帰化アサガオを観ながら歩く_福原 |
9月28日の日曜日,残暑厳しい日々が続いていたが,今日は曇り空でやや過ごしやすい。集合時間の9:00に土佐市複合文化施設つなーで第四駐車場には9人が集まった。最初に,日程説明を行った後,観察場所の波介地区に移動した。今回の観察は,農地整備事業による区画整備が実施されることが決まっている水田で,事業による環境調査でタコノアシなどが確認されている。工事の実施後は大きく環境が変わることだろう。
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| ゴキヅル(花)_細川 |
9:30波介地区に到着。波介地区コミュニティーセンターに車を駐車させていただき,観察を開始した。ちょうど,隣接する保育園では園内の清掃作業(?)があったようで,数組の園児と保護者の方々が作業を行っていた。我々に興味を持った園児たちに,ドングリの話をされたメンバーがおり,その話に食いついている姿を見ながら,将来,植物好きになってくれたらいいなと考えてしまった。
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| 観察2_細川 |
観察は,最初に波介川方面に向かって,小川沿いの農道を北上。入り口は舗装されているが,非舗装となる奥のほうは,工事実施が決定しているためかあまり使用されていないようで,大きく育った植物に覆われ始めている。まず最初に目を引いたのが,小川の土手に咲き誇る数種の帰化アサガオの花だった。帰化アサガオは,畑地雑草として全国的に問題となっている植物で,農業分野では厄介な雑草とされていが,一斉に咲いていると,結構きれいだ。ショウガ畑も近くにあるが,ここでは農地の中には見られなかったので,問題にはなっていないのかもしれない。
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| ノジアオイ_細川 |
小川沿いの農道から離れて,水田沿いに移動。用水路沿って100m以上の範囲に繁茂するゴキヅルを観察した。2週間前に行った下見では開花はじめだったが,特徴的な果実も多数つけていた。用水路沿いは,一面のコゴメガヤツリに覆われた水田が目立つ。ここ数年は米の作付けも少ないようだ。昨年からの米不足騒動を考えるともったいない気もするが,一度荒らしてしまうと簡単には米作りもできないのだろう。多くはないが,今年の稲刈り後の水田もいくつか確認。クサネムやヒレタゴボウ,イヌビエ,カヤツリグサの類が多かった。ホシクサの仲間を期待したが,見つけることはできなかった。フタバムグラとナガエフタバムグラが観察できた点は面白いと思ったが,水田雑草の類は,種類が少なく少し残念であった。
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| イワガネ案内板_福原 |
その後は一度波介川の土手道にあがり,1本西側の農道を南下。タコノアシやノジアオイの群落を観察しながら,コミュニティーセンターに移動。途中,小雨交じりの天気となった。コミュニティーセンターには,12:00ごろに到着し,昼食とした。
午後からは,土佐市の未採集植物の標本採集を考えていたが,雨となったため,予定を変更し,イラクサ科の落葉低木であるイワガネを見に行くことにした。土佐市出間に自生するイワガネは高知県の天然記念物に指定されており,土佐市のホームページでも紹介されている。コミュニティーセンターの隣の集落だったので歩いていくことにした。自生地の入り口には看板が設置されていたが,民家の庭を横切るようなルートで,ちょっと気が引ける。谷筋の斜面を少し上ると天然記念物である旨の石碑があり,谷側に数株のイワガネを観ることができた。観察後は,果樹園の生け垣に絡みついた満開のニガカシュウ等を観察しながらコミュニティーセンターに引き返し,少し早かったが,14:30に解散とした。