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1駐車場 |
9時に本山町さくら市下の本山町パーク&バスライド無料駐車場に9名が集合。本日の予定を伝達して,4台の車に分乗して出発した。
国道439号線を西進し,土佐町土居から南越トンネルを経て早明浦ダム湖畔に出て上吉野川橋を渡り,ダムサイトの県道17号本川大杉線のくねくね道をたどる。大川村役場を過ぎ,県道6号高知伊予三島線を大北川に沿って北上。白滝の里分岐より先の道はかなり荒れており慎重に運転する。
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2ナガサキオトギリ |
10時30分過ぎに大座礼山登山口駐車場到着。
今回の目的の一つはコモノギクの確認である。
駐車場にはすでに2台の車が停まっていた。
早速身支度を整え,観察を開始する。
駐車場の周辺にオトギリソウ属の花が咲いていて,葉に光沢があり外来ではないかという意見も出たが,検索表で確認するとナガサキオトギリとなった。
登山口あたりを探索すると,コテングクワガタやミゾホオズキの花やコウツギ,シロモジ,シロドウダンなどの果実が目立った。
登りはじめの谷沿にはコチャルメルやシロバナネコノメ,ツクバネソウの実,ムカゴイラクサの花,サワシバの実などが見られていたが,登るにつれ次第に下草が無くなり見るべきものが少ない。
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3登山口 |
そういえばここ数十年来大座礼山には登っていない。その間にシカの食害で林床のスズタケでさえまばらになってしまい,林内の見通しが良くなって過去の印象とは全く異なる。ウリハダカエデ,オオモミジ,ハリギリ,チドリノキ,オオミヤマガマズミの実などを見ながら,ヒノキ林やウラジロモミ林を経てツクシシャクナゲやサワフタギ,トサノミツバツツジ,コハクウンボク,コシアブラ,ジンジソウ,ヌカボシソウなどを確認し,ブナ・ミズナラ林に至りオトコヨウゾメやサワハコベ,コミヤマスミレ,アサマリンドウ,テバコモミジガサなどを確認。
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4コテングクワガタ |
まだ登山道半ばであったがお昼を過ぎたので,谷にかかる木橋付近で昼食をとった。この調子では山頂には行けそうになかったので,14時またはブナの巨木(跡)到達時点で引き返すことにした。
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5ツクバネソウ |
12時45分頃に出発,シコクテンナンショウ,ツルギテンナンショウ,ミツバテンナンショウなどが点在,シコクブシは食害を受けずに群落をなし,バイケイソウも増えている。クロカンバやオオイタヤメイゲツ,トチノキ,サワグルミ,ヒコサンヒメシャラなどの林に,イワセントウソウやクルマムグラの実,ヒナノウスツボの花,エンレイソウ,ナンカイミヤマカタバミの群落などが見られた。途中バイカツツジの幼木があり,成木を探したがわからなかった。スギ林内ではミヤマタニタデやトウゲシバが群生していた。
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6大北川源流 |
14時に井野川越えに到着。ここから上がブナの巨木林経由で山頂まで30分というところであったが,残念ながら時間がないので引き返すことにした。シンボルであったブナの巨木はすでに枯れて数年が経つという。付近では枯れ木が目立ち,林床にはシカの食べないコバノイシカグマが群生していた。帰りながら,タニギキョウやシラネセンキュウ,ヒナスゲ,咲き始めのギンバイソウなどを確認した。
帰路は早く,登山口へは15時30分過ぎに到着,そこで解散とした。
3年越しの大座礼山であったが,途中の観察に時間をかけすぎてコモノギクの自生地までたどり着けなかった。再度行く機会を設けようと思うが,そもそも距離があるため,今回引き返した井野川越え以降から観察を始めるといったような変更が必要かもしれない。また,帰路で鴻上会長が登山道から滑落したが,斜面の出っ張ったところで止まり大きな怪我も無く済んだ。谷側の手にトレッキングポールを持つときは崖縁を突き抜かないようご注意を。
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11山中直秋さん写真展 |
解散後,直接帰る組と,土佐町で調査をされている山中直秋さんの写真展『嶺北に住まう花』を見る組とに分かれた。写真展組5名は会場の土佐町土居の郷土学習センターへ17時少し前に到着。すでに会場は閉まり,山中さんも帰宅していたが,会場の担当者の配慮で特別に開けていただき,山中さんも会場にお越しいただき無事鑑賞することができた。自前でプリントアウトした300種の写真と,押し葉のアート作品やハガキは圧倒的で,植物への愛情がよく伝わってきた。