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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

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TEL:090-7622-1257

2025年5月25日(日)に第615回月例会(高知市鏡・雪光山(国見山)の北西部)が9名の参加で行われました。

1ヤブウツギ(宇田)
1ヤブウツギ(宇田)
前日の大雨で心配された当日の天気であったが,雨は降らず,次第に回復し上天気となった。集合場所の城の平運動公園の駐車場には,定刻までに9名の参加者が集まった。出発前であったが,そこで早速,運動公園の高い側壁の隙間に,ところどころモエジマシダが大きく成長して繁っているところがあり,その生命力のたくましさに感動し,同時に今やこのシダが各地で繁茂していることなどが話題で盛り上がった。ほんの少し前まではずいぶん珍しがられたシダなのに・・・。
2ガクウツギ(宇田)
2ガクウツギ(宇田)
植物相の変化もどんどん進んでいると実感した一時だった。そして,予定通り柿ノ又の奥の中山方面に向けて出発した。雪光山につながる林道は損傷した部分もなく,順調に通過できた。公衆トイレが設置されているところまで行き,そこの駐車場に車を置き,そこから,雪光山に向けての道沿いを観察しながら進んだ。前日の大雨で,谷の水はいたるところ勢いよく流れ落ち,道路の上にも水流ができていたりしたが,空は晴れ,木漏れ日のさす気持ちよい中をゆっくり観察しながら進んだ。樹木も草本も多くの種類が元気よく生育している場所で,観察場所としてはとても嬉しいいい場所だった。
3コツクバネウツギ(佐藤)
3コツクバネウツギ(佐藤)
昼食は木漏れ日の降り注ぐ石垣に腰を下ろしたりして摂った。そこは蛇の棲み処でヤマカガシが潜っていった場所だと後で言われぎょっとした。誰かがハルゼミを見つけたと言って持ってきた。初めてまじかにみるので嬉しくて写真に撮った。やはり自然は奥深い。様々な経験や出会いがあり楽しいものだ。10時頃から歩き始め,14時半頃まで観察した。

樹木ではホオノキ,ケケンポナシ,ケヤマハンノキ,ミズキ,ミズメ,アカガシ,ウラジロガシ,シデの仲間などが多くあり,それぞれの特徴を観察するのが楽しかった。ケケンポナシはそれだけではなくケンポナシもあった。全体的に暖温帯上部に生育する樹木の観察が効率よくできる場所だと思った。また,これまで見たこともないようなエゴノキの大木がびっしりとつけた果実を垂らした姿には感動した。花は,ヤブウツギやマルバウツギ,ガクウツギなどの花が美しかった。

4ギンリョウシウ(佐藤)
4ギンリョウシウ(佐藤)

草本類も多く,ギンリョウソウの花が咲き,ミヤマウズラがアカマツの生える林の下の道沿いに点々ともたくさんあったし,ジンジソウの群落も長く道に沿って見事であった。こういう場所はそうない。秋はさぞかし美しいことだろう。フタリシズカの花やウワバミソウの果実がみずみずしかった。

5ウワバミソウ(宇田)
5ウワバミソウ(宇田)
シコクチャルメルソウやコバナフデリンドウもあった。林道沿いのスギの木の上部にはセッコクがたくさん着生していて,つぼみも見られた。シダも豊富でミサキカグマなども確認できた。帰りに,山主のおじいさんが車でゆっくりと巡回しているところに出会い,いろいろと山にたいする愛情あふれるお話も聞くことができ,貴重な機会となった。3時頃,城の平の運動公園に帰り散会した。

〔宇田英一〕

6フタリシズカ(宇田)
6フタリシズカ(宇田)
7シコクチャルメルソウ(宇田)
7シコクチャルメルソウ(宇田)
8コバナフデリンドウ果実(佐藤)
8コバナフデリンドウ果実(佐藤)
9アオテンナンショウ(佐藤)
9アオテンナンショウ(佐藤)