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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

<お問い合わせ先>
TEL:090-7622-1257

2025年4月27日(日)に第614回月例会(高知市土佐山工石山)が14名の参加で行われました。

赤良木園地~ひのきびょうぶ岩コース

出発前
出発前
4月27日の日曜日,集合時間の9:30に工石山青少年の家多目的広場(駐車場)に集合したメンバーは全部で14人だった。集まったところで,日程を説明。今回の目的として,工石山のガイドブックづくりのためのデータ集めがあることから,杖塚まで全員で移動し,そこから北回りルートで山頂を目指す健脚グループ(7人)と北回りルートから赤良木園地を経由し南回りルートで杖塚に戻るのんびりグループ(7人)に分かれることにした。
ナンカイミヤマカタバミ
ナンカイミヤマカタバミ

今日は好天に恵まれ,暖かい日差しが降り注ぎ,標高840mの登山道入り口付近も寒さを感じない。快適なスタート。小さな子供を連れた家族も複数見かけた。工石山の人気の程がうかがえる。登山道沿いで花を咲かせている植物は少なかったが,フウロケマンやツルカノコソウ,ハルトラノオの花が咲いていた。スミレの仲間もちらほら。樹木の花はあまり目立たない。林床にはツルシキミがあちこちで確認できたが,こちらはちょうどの花時で白い花を多数咲かせていた。

ツルシキミ♂
ツルシキミ♂
約1時間かけて杖塚に到着。少し休んだのち,健脚グループが先発。少し遅れて,のんびりグループが出発した。北回りルートを少し上り,のんびりグループは赤良木展望台分岐から赤良木園地へ。元気な高知市こども会のグループと前後しながら進む。ヤマルリソウやトサノミツバツツジ,ツルシキミの花が咲いていた
12時前に,赤良木園地に到着。昼食をとることにした。日向では暑いと思って日陰に場所をとるメンバーがいたが,しばらく日陰にいると寒かったようで日向に出てきた。残念ながら見晴らし台が使用禁止になっており,周りの木々も背が高かったため,周りの風景は楽しめなかったが,見晴らし台からの眺望は素晴らしいに違いない。
赤良木園地からひのきびょうぶ岩への下り道を進む。下り始めてすぐにシャクナゲの群落があったが,花の時期にはまだ早く,硬い蕾が確認できたが,今年は花が少なそうな感じだった。アケボノツツジも所々で咲いていた。ひのきびょうぶ岩では,アセビとトサノミツバツツジがきれいだった。
ひのきびょうぶ岩から,南回りルートを通って杖塚へ。アサマリンドウの株があちらこちらにあった。花の時期が楽しみである。カンアオイ類(ナンカイ?)の葉も見ることができたが,小さなものばかりで,とても開花するような株ではないようだった。
14:30,両グループが杖塚に到着。合流後,多目的広場に移動し,15:30に解散した。

〔福原宏〕

北回りコース

出発前
出発前
9:30に工石山青少年の家駐車場に集合。ハンドブック作成計画のため参加者を2コースに班分けし,掲載候補リストの植物がコース沿いのどこで観察できるかなど確認しながら歩くことにした。担当の相方,福原さんが当日の予定を説明しながらも,彼の目は私に<健脚コースを行ってくれ!>と訴えていたため,仕方なく?北回り~山頂~南回りでサイの河原~杖塚を担当した。健脚班には7人が参加。
ツルシキミ♀
ツルシキミ♀

 登山口から杖塚までは,ニガイチゴ,ミツバツチグリ,シロバナネコノメソウ,ツルカノコソウ,ハルトラノオ,タチツボスミレ,エイザンスミレ,ナガバノスミレサイシン,シコクスミレなどの花が観察できた。県の木遊歩道を過ぎてコースが分かれると,ヒノキ根がえり・白鷲岩周辺ではコミヤマカタバミの花が見事な群落を形成していた。また,小さな谷沿いではサイコクサバノオやミツバコンロンソウの花とヒメコウモリソウのたくさんの葉も確認した。バイカオウレンの花はほぼ終わっていて果実になっていた。天然ヒノキ風倒根から北の頂上までは草本の花はあまり観られず,林床ではツルシキミが花盛り。山頂が近づいたトド岩ぐらいからアケボノツツジの花が見え始める。最後の急坂を登ると12時過ぎに北の頂上に着く。頂上付近は見晴らしを良くするためなのか,かなり広く伐採されていた。アケボノツツジは満開状態の見頃である。

シコクバイカオウレン果実
シコクバイカオウレン果実
アケボノツツジをバックに記念撮影後,昼食を摂る。ここで一名は体調を考慮して往路を下山していった。13:00に南頂上,淡いピンクのアケボノツツジが可愛い。南回りコースを下って行く。途中,濃い色のシハイスミレの花がポツポツ見られて,個人的にはこれだけでもここを歩いて良かったと思った。13:40頃サイの河原に着く。シソバタツナミの花はまだまだ先のようだ。子供連れの家族がサンショウウオを探している様子なので,「サンショウウオの赤ちゃんがびっくりしないように,そっと探そうね。」と声をかけて出る。14:30に杖塚にて別班と合流の約束なので,途中はあまりゆっくりできずに速足で歩く。時間通り,杖塚に全員が無事集合して下山。
トサノミツバツツジ
トサノミツバツツジ

15:30に駐車場で解散となった。
今年は3月末からスミレ属の撮影のため,頻繁に工石山に通っていたが,例年より2週間ぐらい春の花が遅れていたように感じていた。しかし,ここにきて足早に季節が進んできたように思い,撮影が急がれる。
工石山は子どもから高齢者まで四季折々,登山コースや林道沿いなど身近で沢山の花に出会えるとても良い山です。会員の皆さんも是非!度々工石山に足を運び,ハンドブックに載せる新鮮な写真を撮影して頂きたいと思います。よろしくお願いします。

〔細川公子〕

ひのきびょうぶ岩のアセビ越しに高知市方面を望む
ひのきびょうぶ岩のアセビ越しに高知市方面を望む
アケボノツツジ
アケボノツツジ
アオハコベ
アオハコベ
タニギキョウ
タニギキョウ