2025年3月23日(日)に第613回月例会(奈半利町加領郷琵琶ヶ滝~六反地)が14名の参加で行われました。
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1.琵琶ヶ滝入口 |
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11時頃に滝に到着。滝の割には滝つぼが大きい。岩肌にはカタヒバが群生し,アオホラゴケ,イワヤナギシダ,イワヒトデなども生えており,滝の中ごろにヤツデが生えている。足元にはタニギキョウの葉や,つぼみをつけたコバナフデリンドウも見られた。滝の周辺を探索し,花をつけているタチツボスミレやシハイスミレ,セントウソウを採集した。
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6.加領郷小学校で昼食 |
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12時30分頃に校庭を探索すると,佐藤さんがプールと倉庫との間で,わずかではあるが花を着けているイヌノフグリを発見,早速採集した。さすがは日頃から観察を続けているだけのことはある。ここではオオイヌノフグリと隣接して生えていた。周りを探したが,結局この場所以外では見つけられなかった。
ここからは車道を登り,段丘上海抜160mの六反地をめざす。車道の途中からは学校や港がすぐ下に見えて,なかなか景色がよい。朝方は少し寒かったが,日差しがあると斜度のある車道を歩くと暑く感じる。この斜面にはヤマモモとともにホルトノキが点在する。ヘアピンカーブをいくつか越えて,西ノ平あたりの田畑ののり面にはスミレやホコバスミレ,ニオイタチツボスミレやタチツボスミレの群生,コバノタツナミの花などが見られて楽しい。道ぞいの林縁にはつぼみをつけたサカキカズラやタイミンタチバナ,ヤマモモ(雄)の花,トキワガキやウバメガシなどが見られる。
六反地のビニールトンネルでは若いご夫婦がスイカの植え付けをしており,6月ごろに収穫できるそうである。先日下見の際に私一人では探し当てるのが難しい山の神への道をわざわざ案内してくださった方であった。山の神への道は別にあったそうだが,手入れができなくて藪になっているため,六反地最上部の空き家になった立派な人家の庭を通り抜け,田の畔を伝って山の神の敷地に到着したのは13時50分であった。
山の神には鳥居があり,昔は拝殿などもあったものと思われるが,現在は3つの祠が残るだけであった。大木の様子から立派であったであろう昔の面影を見ることができる。「奈半利町指定天然記念物ヤッコソウ群生地」の標柱が林内に倒れていた。タブノキの林で,大木にマツバランのかたまりが生えている。Ⅰ層はタブノキ3・3,スダジ・イ2・2,マツバラン+,テイカカズラ1・1,イタビカズラ2・2,Ⅱ層はヤブツバキ1・1,スダジイ+,ヒサカキ+,Ⅲ層はヤブツバキ+2,ヤブニッケイ+,シロダモ+,クチナシ+,Ⅳ層はシロダモ2・2,アリドオシ1・1,アオマムシグサ1・2,ミミズバイ+,ヤマビワ+,ヒメユズリハ+,シャシャンボ+,マンリョウ+,イヌビワ+,ツルコウジ+2,イヌガヤ+,ヤッコソウ+,アマクサシダ+。タブノキの大木にはイタビカズラやテイカカズラの太い蔓が何本も絡みついている。ヤッコソウはスダジイの根元に花後の黒い姿で確認できたが,群生というよりも確認できたのは2本のスダジイだけであり,そのうち1本は枯れかけていたので,現存は1本のみと思われる。
14時15分頃に山の神を辞し,同じ道を帰路につく。途中海風を防ぐためにウバメガシを高く屋敷林にしているお宅などを経由して,15時過ぎに加領郷小学校に到着し,解散した。
〔鴻上泰〕