2024年11月30日(土)~12月1日(日)に第610回月例会・忘年会(宿毛市橋上町坂本奥藤林道,大月町弘見・頭集,四万十市不破星神社)が延べ9名の参加で行われました
2024年11月30日(土)
②マツザカシダ(奥藤) |
---|
13時に観察を開始。広場には花と実をつけたヒロハフウリンホオズキや実をつけたハダカホオズキ,花をつけているヒメクマツズラなどが見られる。下流側はどうか見てみたが,乾燥しているようなので引き返し,再び上流側を目指す。のり面に葉が黄色く色づいたズイナが多く見られ,中にはズイナとしては結構大きくなったものもある。葉の細いカンザブロウノキを見てナナミノキ?とも思ったが,冬芽が異なるうえ,佐田さんが家にあるナナミノキとは違うということで一件落着。リュウキュウマメガキやカゴノキ,カナメモチ,ミサオノキ,コバンモチ,リンボクなどの常緑樹を観察したり,特徴的なコカモメヅルの果実やサルナシ,カギカズラ,ウドカズラ,ハマニンドウなどのつる植物を観察したり,なかなか楽しい林道歩きであった。
15時45分頃に駐車場に戻り,中平さんとはここで別れた。
もともとの計画ではこの奥の奥藤国有林まで行く予定であったが,林道工事で通行止めがあるということで,今回は途中の林道歩きに変更したもの。何回も下見をしていただいた酒井さんと佐田さんに感謝するとともに,シダ類が豊富なこの奥の谷については次回の楽しみとしたい。
15時45分頃に駐車場に戻り,中平さんとはここで別れた。
もともとの計画ではこの奥の奥藤国有林まで行く予定であったが,林道工事で通行止めがあるということで,今回は途中の林道歩きに変更したもの。何回も下見をしていただいた酒井さんと佐田さんに感謝するとともに,シダ類が豊富なこの奥の谷については次回の楽しみとしたい。
12月1日
⑤弘見の放棄水田 |
---|
さらに奥に進むとのり面にタマムラサキがたくさん咲いており,ヒメノハギの花,フナバラソウの実など点在し,貴重な場所である。農道ぶちにはツワブキやヤクシソウの黄色い花,ノジギクの白い花などが目を引き,トキワススキ,ウバメガシ,クヌギ,カクレミノ,クロキなどが生育している。
10時過ぎに出発し,10時40分に再び道の駅。ここで魚や干物を買い込んだ。道の駅を出発して,11時15分頃に頭集の音無神社前に駐車。
鳥居奥のイスノキの洞に生えたマツバランは健在。神社に流れる小川中の岩に生えるサイゴクホングウシダは一度は消えかけていたが復活している。神社横に回り込むと垂れ下がったサカキカズラに独特な実がついている。オオムラサキシキブやスダジイ,ネズミモチの実,クロキ,ナギ,ホルトノキ,タブノキ,ハマビワなど暖地の海岸植物が見られる。さらに大洞山の風車が見える裏側の田畑とその周辺にはタマムラサキやノジギクと共に,一面ビロードキビが生えた場所や,オガルカヤ,メガルカヤ,オトコヨモギ,ヒメアブラススキ,イタチガヤ,ウシクサなどとともにヤマジノギクやサワヒヨドリ,ワレモコウの花,早くも咲いたスミレ,イヌコウジュ群落の紅葉なども見られた。
12時20分頃に音無神社前に戻り昼食。13時頃に出発し,宿毛を経由,中村に向かう。目的は番外編ではあるが,宇田さんがぜひ見たいという高知県でも巨木と思われる四万十市中村の星神社のホルトノキである。
地元の佐田さんに先導してもらい,14時15分頃に不破に到着。小高い丘にひときわ目立つ大木が立っている。早速根元に回り込み,宇田さんがひもで胸高周囲を測ろうとするが,南側が削げた斜面に立っているため難航したが何人かが協力して何とか周囲にひもを回した。
日本の巨樹巨木データベースでは,胸高周囲470cm,樹高18m(目測)となっている。県内で最大のホルトノキは大月町安満地の稲荷神社に単木での幹周480㎝,樹高15mというものがあるようなので,機会があれば是非とも見たいものである(仁淀川町に株立ち総幹周715㎝,主幹の幹周435㎝,樹高19mというものもある)。
12時20分頃に音無神社前に戻り昼食。13時頃に出発し,宿毛を経由,中村に向かう。目的は番外編ではあるが,宇田さんがぜひ見たいという高知県でも巨木と思われる四万十市中村の星神社のホルトノキである。
地元の佐田さんに先導してもらい,14時15分頃に不破に到着。小高い丘にひときわ目立つ大木が立っている。早速根元に回り込み,宇田さんがひもで胸高周囲を測ろうとするが,南側が削げた斜面に立っているため難航したが何人かが協力して何とか周囲にひもを回した。
日本の巨樹巨木データベースでは,胸高周囲470cm,樹高18m(目測)となっている。県内で最大のホルトノキは大月町安満地の稲荷神社に単木での幹周480㎝,樹高15mというものがあるようなので,機会があれば是非とも見たいものである(仁淀川町に株立ち総幹周715㎝,主幹の幹周435㎝,樹高19mというものもある)。
〔鴻上泰〕