午前6時,定刻に巨峰園を出発したとの連絡があり,マルナカインター店の駐車場へ。6時25分に森光さんと2人バスに乗り込む。6時40分に土佐市「つなーで」で三好さんご夫婦ら7人が乗ってバス組16人が揃った。オレンジ色に染まった美しい朝焼けの空を眺めながら現地に向かう。途中,四万十町のゆういんぐ四万十に寄り,8時30分に下ノ加江の水車の公衆トイレの広場に着く。そこで自家用組の宇賀さんと合流し,布地区へ。9時に布漁港では檮原の中平さんと中村の酒井さん,佐田さんが到着していて参加者20人が無事揃った。
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No.2ノジギク |
簡単に日程を打ち合わせ後,9時20分に観察及び分布調査を開始した。高平神社では,ノジギク,ツワブキが花盛りで法面にはオオイワヒトデやセンリョウの赤い実やヤブニッケイやフウトウカズラの実も多く観られた。オオバヤドリギもくっついている。オガタマノキの実とハンスダ(スダジイとツブラジイの中間型)の実が落ちていたので拾って帰ったが,シイの実の殆どが水に浮いてしまった。
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No.3ヒロハイヌノヒゲ |
今年は特に実が少ないようだ。集落裏に移動して水田植物を観察する。植物のほとんどは花が終わり紅葉していたが,一面のミズネコノオやサクラタデ,スズメノトウガラシ,ヤナギタデなどの残り花も結構観察出来て,あらためて温暖な土地柄を実感した。11時過ぎに天満宮の境内でヤッコソウを観察する。個体数は去年より多いようだ。この社叢でもたくさんのオオバヤドリギが樹木に寄生していた。終わった花ガラが地面一面に落ちていた。佐田さんがヒメユズリハの実を採集してくれ,イスノキの実も沢山拾うことができたが,スダジイは空っぽの実ばかりだった。12時過ぎに漁港周辺で昼食を摂る。
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No.8布崎灯台 |
午後は13時10分に布崎公園入口まで車で移動して公園を歩く。灯台に行ったが周りは雑草や低い木が生えていて,手入れがされていないようだった。公園を一周する道を歩き観察したが,これといった珍しい植物は観られなかった。林の中はかつて段々畑であったのか,小さめな石が丹精に積まれた長い石垣が残っている。道端の木々はたくさんの赤い実をつけたカラスウリで覆われていた。1時間ちょっとで崎を一周して公園入口に戻り,観察終了。
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No.9ヤブニッケイ |
バスでの参加費4200円を徴収して福祉センターに集合。解散式後15時前に現地を出発,道の駅ビオス大方に寄りトイレや買い物を済ませて出る。5時前になると,この日はほぼ満月の月が輝きを増し,淡いブルーとバイオレットのグラデーションの空に浮かび上がっていた。17時につなーで着,一宮マルナカに17時30分着。(巨峰園にも18時には到着したと思われる)
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No.10布崎周回道 |
バスでの移動手段は交通事故のリスクが少なく,とても楽しく観察できると感じます。来年度からもっとバス利用の例会を増やしてほしいと思いました。〔細川公子〕