2011年3月13日(日)第446回月例会(香南市夜須町羽尾)が開催されました.
8時40分,8台の車に分乗し,香我美駅の駐車場を出発し,国道55線の夜須町のヤシパーク前の信号を左折し,夜須町北部の集落「国光」を経て,羽尾を目指した.国光から奥の山道は曲がりくねった狭い道で,途中運悪く,市の過疎バスにばったりと出会い,すれ違う広い所がなかったので ,バスに延々とバックしていただいてやっと通行できたという目にあった.親切なバスの運転手さん「本当にありがとう」今も感謝しています.
そんなこともあったが,「大釜荘」には9時50分頃着いた.そこは元「羽尾小学校」の跡地で,そこの広い駐車場に車を置かせていただき,早速「大釜の滝」方面を目指して道路を歩いた.道路沿いの植物も観察しながらやがて名瀑「大釜の滝」に着いた.
高知県香南市羽尾 大釜荘 |
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しばらく展望を楽しんでから,長谷寺の境内に入って観察した.この寺は行基が創建し1300年余りの歴史をもつという名刹で門前はかつての往還道の交差点で大いに賑わったそうである.本堂の横には池があり,その周りの木々にたくさんのムギラン,セッコク,カヤランなどが付着しているのが見えた.またイスノキの大木が4本ありみごとであった.また境内に積み上げられている古瓦に生えたヒメノキシノブやミヤマノキシノブを見ることもできた.この寺は随分標高の高いところにありながら,ゆったりと広い境内を有し,また庭もよく手入れが行き届き,ご住職の素晴らしい人柄がしのばれた.
寺からは往路とは別の山道を下り,仁井田神社にも立ち寄りながら,大釜荘に戻りゆっくりと休んだ.全行程6時間あまりの歩き通しで大いに運動になった観察会となったため,大釜荘でのコーヒーやケーキがことのほかおいしかった.
そして,午後3時半頃解散し帰路についた.好天に恵まれ,スミレ類を中心に早春の花を愛でることもできた暖かい一日であった.香南市の隠れた桃源郷「羽尾」の魅力を満喫していただけたかなと,香南市在住の担当者としては自己満足した一日となった.( 宇田英一)