2011年12月11日(日) 第455回月例会(高岡郡黒潮町蜷川~仏が森方面)が開催されました.
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冬真近の観察会にもかかわらず,集合時間の20分前には熱心な高知組14名が5台の車に分乗して集合場所に到着していた.西部へのアクセスも良くなった事が到着を早くしてくれたようだ.西部からは6名と田城家の愛犬ハナが合流し簡単な日程説明の後出発した.
黒潮町上川口から国道を離れ北に進む.蜷川大井手橋を右に折れ谷川沿いに町道を進む事20分.車窓からは色あせたツワブキ,ノジギク,林野にはスギ,ヒノキの植林や雑木の中にトサノミツバツツジ・アカメガシワ等の紅葉が残り少ない葉を揺らし冬支度を始めていた.今日最初の観察地は矢ノ川.
初夏には,ミナミヤンマも飛ぶこの辺りは,以前はよく手入れされた棚田が開け,里山の風景を残す場所であった.しかし,今は耕作者の高齢化やイノシシの被害で作付けを諦めた田畑がセイタカアワダチソウやススキに覆われ荒れ果てていた.ここでは,県中央部では見られないヘツカニガキ3個体程を確認でき参加者も嬉しそうであった.花のないこの時期だが,イズセンリョウの白い果実(写真左),赤いセンリョウの果実,タカネハンショウヅル(写真右)の艶のある白毛,赤紫のコスミレの花にも出会うことが出来た.
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午後からは,大井手橋を左に曲がり,標高687メートルの仏が森に向かい移動した.進む事15分.ここは,夏場は避暑地のような涼しさを満喫できる場所でもあるが,今は12月!本日の最高気温は17℃.海抜が高くなるにつれ気温は低下,おまけに,涼しい谷川の側,川幅は狭く照葉樹林の大木で日陰.手袋や,マフラーの出番になってきた.(体感温度は何度だろうか?) シダ植物にとっては最適な場所である.夏の頃なら対岸にも渡る事が可能だが・・・近くで観察してみたい方々も多く居た様であった.ここではまた,県中央部では数の少ないトラノオスズカケ(果実),モロコシソウ(果実)等,風の吹く中,写真撮影に苦慮していた.
今日最後の観察場所は,国道から約30分.仏が森トンネル標高約600メートル北入口登山道周辺である.
南斜面とは違ってここではコタチツボスミレ,チャボホトトギス,シノノメソウ(花9月頃)が自生している.今はもう枯れてしまっているかもしれないが・・・と一途な望みをかけ探してみると,枯れた花茎と個性的な葉脈の株数個体見つける事が出来た.『見つけて下さり有難う.次は是非花の時期に・・・』とシノノメソウが言っているようであった. 午後2時30分現地での解散となった. (酒井恵子)