2012年6月10日(日)第461回月例会(室戸市佐喜浜 段の谷山)が開催されました.
車は駅には置いておけないので,別の駐車場へ移動し,台数を減らして8時30分出発する.ところが台数を数えると1台足りないSさんと逸れたようだ.一番先に出られたとのこと途中で待っていてくれているだろうと6台で安芸を出発することになった.佐喜浜の町を過ぎて佐喜浜川を上流へ上る.途中2度も若い鹿に出会う.2頭目の鹿はこちらが動かないと林道から全く逃げる様子もなく我々をじっと眺めている.しばらく車の中から観察したり,写真を撮ったりした.
道の両側から,木々の若葉が覆いかぶさり緑の中を走る,マタタビの白い葉が見える.段の谷山へは,鍵のかかったゲートを通らないといけない.予め,名簿を提出し入山許可を取ってくれていてる.ゲートの所には,室戸ジオパーク佐喜浜サイトの真新しい看板が建っている.香奈木のつえと段の谷山の説明がある.Sさんとは落ち合うことができず、気になりながらも連絡の手だてが無く鍵をしないままで林道に入る.5kほど登って,登り口に到着.ここにも真新しい立派な看板が建っている.さあこれから山登りというところで人数を数えると20人,不明の車に3人が乗っていることに初めて気がついた.同乗している方に携帯で連絡をしようとした所へ,Sさんの車が到着した.携帯の電波が繋がらず連絡できなかったとのこと合流できて安堵した.
ギンリョウソウ,イチヤクソウが見える.そうするうちに,大きな杉が見えてきた,おそらく木材としては価値が無いとして切り出され無かったために今日まで生きながらえたのであろう.2本になったり,膨らんだり,曲がったり真っすぐではない木々にれぞれに名前がつけられている.大きい! 1時間程あがったところで山岡会長から電話.頂上に着いたと思ってとのこと,まだまだ登りの途中で息を切らせながら会話.時計を見ると12時であった.それからしばらくして野根山街道の広い尾根道に出た.四郎ヶ根峠へ6.4k,岩佐関所へ2.5kの看板がある.車も通れるくらいの広く平らな道.参勤交代の一行が通るにはこれくらいの広さが必要か,でもご苦労だったことと思いながら地蔵峠まで行って12時半昼食.
帰りは30分で下りれるとのことだったが,行きに見ていなかった一番大きいので大杉の名のついた杉の所による.迫力はこの日一番の杉であった.車を置いた所に下山したのは2時30分過ぎ,まだ早いので希望者はヤブレガサモドキの自生地へ案内して頂くことにしてここで解散した.
入山許可のいる段の谷山の大杉達,途中に出会った鹿や猿達,梅雨最中の良い観察会となった.(堀内和美) 上写真 ネジバナ(集合場所の安芸駅前広場)