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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

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2013年3月10日(日)第470回月例会(高知市介良,薬師寺→観音堂→鉢伏山→潮見台団地→小冨士山(介良冨士)→朝峰神社)が開催されました.

 東部球場駐車場に続々と人が集まり配車のため先に車を下山口側朝峰神社へまわす。残りの者は薬師寺近くの広い場所に停め歩き始める。寒くはないのどかな道をぶらりぶらりといくと「ありゃ!これは手強い」と思われる石段が待っていた。厄除けの為の一円が置かれた段をゆるゆる歩いて行く。配車してくれていた後続の人も来た。総勢22人。それぞれ自分のペースで行くものだから列はばらけている。石段にはモモイロイキランソウ(上,撮影:山岡重隆)が美しく開いて足を止めさせてくれた。本堂の左側からまたも石段が観音堂まで続いている。途中ノシラン・ツバキ・シュンランなど見つつ展望を期待し観音堂に着く。自宅から近くなのにここは初めてだ。一同小休止後、鉢伏山頂上を目指す。気が付き難い三角点を通過し潮見台の展望所までついて辺りを見回すが黄砂のため遠望が利かない。せっかく高い所に来たのに残念である。展望を諦め昼食場所の公園を目指し下山。途中ヤマザクラが満開の場所でひとしきり歓声をあげ薄ピンク色の花と葉の色を褒める。
 昼食後は次の目的地介良富士へくじら公園横を通過し向かう。花はあまり期待していなかったのだがいきなりニオイタチツボスミレ(左,撮影:山岡重隆)の群生に遭遇して皆大喜びする。ここには貴重なシダがあると予備知識はあったものの実物を見ていないし、興味があまりない私は草花に目を回していく。会長が嬉しそうに「・・・・・」とかシダを採取している。珍しいものがあったようだ。少し行くとコバノタツナミ(中,撮影:山岡重隆)も開花しているし又ニオイタチツボスミレの群生もある。そこにも又珍しいシダ「・・・・・」があった。スミレ・フモトスミレと花が咲いて春を告げる。アスレチック広場では植栽の陽光桜も咲いている。この近くに小富士山の頂上があるはずだが見つけられず朝峰神社へむけ下山開始する。
 途中「ムヨウラン(右,撮影:山岡重隆)がここらにあってもえいがねえ!」と声をあげた途端「あるで~」という。周りを見ると20本くらい黒い茎と割けた綺麗な篭が残っていた。前を歩いていた人から「すごい!」と言う声が聞こえてくる。急ぎ行くとシハイスミレの大群生の満開があった。奥の宮から高知市内を遠望するころには雨が降りそうな気配を感じ始める。急な滑りやすい足元なので注意しながら急ぎおりる。と朝峰神社についてすぐに小雨が落ちはじめた。よかった。

目的のシダ全種はみられなかったがシダもサクラもスミレも見られた低山の観察会がたいして雨にあわず終えることができました。(猪野 律)
植物名:コバノヒノキシダ 撮影者:山岡重隆
植物名:コバノヒノキシダ 撮影者:山岡重隆
植物名:フモトスミレ 撮影者:山岡重隆
植物名:フモトスミレ 撮影者:山岡重隆
植物名:シハイスミレ 撮影者:山岡重隆
植物名:シハイスミレ 撮影者:山岡重隆
植物名:タイミンタチバナ 撮影者:山岡重隆
植物名:タイミンタチバナ 撮影者:山岡重隆
植物名:ヒノキ(左),鉢伏山から潮見台方面へ 撮影者:堀内和美 備 考:会員の林業家山下幸利氏は,この写真を見てヒノキの樹齢を約80年としました.
植物名:ヒノキ(左),鉢伏山から潮見台方面へ 撮影者:堀内和美 備 考:会員の林業家山下幸利氏は,この写真を見てヒノキの樹齢を約80年としました.
場 所:昼食(潮見台第2号公園) 撮影者:佐々木英男
場 所:昼食(潮見台第2号公園) 撮影者:佐々木英男
植物名:アツギノヌカイタチシダマガイ 撮影者:山岡和興
植物名:アツギノヌカイタチシダマガイ 撮影者:山岡和興
植物名:黄砂に煙る高知市街 撮影者:山岡和興
植物名:黄砂に煙る高知市街 撮影者:山岡和興
シハイスミレの撮影風景1,撮影:佐々木英男
シハイスミレの撮影風景1,撮影:佐々木英男
シハイスミレの撮影風景2,撮影:堀内和美
シハイスミレの撮影風景2,撮影:堀内和美
シハイスミレの撮影風景3,撮影:山岡和興
シハイスミレの撮影風景3,撮影:山岡和興
シハイスミレの撮影風景4,撮影:山岡重隆
シハイスミレの撮影風景4,撮影:山岡重隆
薬師寺厄抜坂,撮影:堀内和美
薬師寺厄抜坂,撮影:堀内和美
鉢伏山山頂,撮影:山岡和興
鉢伏山山頂,撮影:山岡和興
潮見台団地と南国市方面,撮影:山岡和興
潮見台団地と南国市方面,撮影:山岡和興
産宝様,撮影:山岡重隆
産宝様,撮影:山岡重隆