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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

<お問い合わせ先>
TEL:090-7622-1257

2013年8月11日(日)第475回月例会(土佐郡土佐町三辻山)が開催されました.

 今年の夏はことのほか暑い.10日,11日の列島各地は猛烈な暑さとなり,国内の最高気温が6年ぶりに40度以上を観測,四万十市江川崎では2日続けて40度以上を観測するなど各地でこの夏一番の暑さとなっている.
 本日の観察会も猛暑と第60回よさこい祭りと重なったこともあり,参加者が極端に少ないのではと心配しながら集合場所の県立美術館北側の駐車場に行ったところ予想に反して20名近い参加者があり,ここを8:30に出発して次の待ち合わせ場所の重倉の永野自動車商会前で待ち合わせの方と合流して工石山青少年センターへ向かった.トイレ休憩の後参加者を確認すると何と29名.
 8台の車に分乗して三辻山北側登山口から登ることになったが,佐々木さんが事前に下見をしてくれていたので登山口入口で早くも白花のタイワンコマツナギを観察してから現地へ向かうことになった.木々が茂り,昼でも薄暗い登山道を登っていくと大気がひんやりして気持ちが良い.登山道沿いにはクサアジサイ(写真上),ヤブレガサ,モミジガサ,シモバシラなどの群落がみられ,これらの植物を見ながらトラックの森まで行ってここで車を停めて徒歩での観察を開始した.
 観察後まもなくヤマキツネノボタン(写真左),ヒメキンミズヒキ(写真中),マルバダケブキ(写真右)などが美しい姿で表れて写真撮影や記録を忙しくし始める.なかでもマルバダケブキは間もなく開花しそうな状態で子苗も沢山あった.ナツノタムラソウは小さな草姿で咲いているものや大きな個体で咲いているものなど沢山自生していたが花は殆ど終わっていて,咲き残りの花を探しての観察となった.
 11:30頃からヒノキの植林の下での昼食となったが涼風が暑さを忘れさせてくれる.
 昼食後は広島の世羅さんからナツノタムラソウとアキノタムラソウとの違い,シマジタムラソウ,ナツノタムラソウ,タジマタムラソウの特徴などについての講義をして頂いた.三辻山のナツノタムラソウは変異に富んでいて詳しく調べてみるということでどんな結果が出るか気になりながら山頂へと向かった.咲き始めたヒヨドリバナやオトコエシにアサギマダラが遊びに来ているのではないかと思いながら山頂へと向かったがあまりの暑さにアサギマダラやアキアカネも姿を消してしまった.ここではオオヤマサギソウやイガホオズキ,トモエソウ,咲き乱れるボタンヅルなどを見て,上りとは別の道を車の所まで下山した.この後,第23回四国植物研究会高知大会や牧野植物園で開催される催しなどの紹介があり14:30に散会した. (山岡 重隆・・・文・写真)
植物名:アオフタバラン
植物名:アオフタバラン
植物名:ナツノタムラソウ
植物名:ナツノタムラソウ
植物名:ウツボグサ
植物名:ウツボグサ
植物名:シコクバイカオウレン
植物名:シコクバイカオウレン
植物名:オオナンバンギセル
植物名:オオナンバンギセル
植物名:オオヤマサギソウ
植物名:オオヤマサギソウ
植物名:オカトラノオ
植物名:オカトラノオ
植物名:コオニユリ
植物名:コオニユリ
シギンカラマツ
シギンカラマツ
シコクママコナ
シコクママコナ
スズコウジュ
スズコウジュ
イガホオズキの観察
イガホオズキの観察
ヒオウギ
ヒオウギ
ヒメキンミズヒキ
ヒメキンミズヒキ
ボタンヅル
ボタンヅル
マルバイチヤクソウ
マルバイチヤクソウ