2013年9月8日(日)第476回月例会(幡多郡大月町頭集)が開催されました
予定変更で頭集(かしらつどい)の音無神社へ.境内には大きなツブラジイが一本ある.その大きさから察するにこの神社は千年を超える歴史があるように感じる.「かしらつどい」という地名は近くに散在する部落の長達が,この部落でたびたび会合した名残であろう.
神社境内に車を止める.先日下見に来た時は工事中でパワーショベルが動いていた.境内を小さな川が貫いておりレッカー車で上げ下げする大きな土嚢がその川を横切って積んである.シダに詳しい酒井氏が慌てた.ここにはサイゴクホングウシダ(写真上)と言う珍しいシダがあるとのこと,幸い土嚢は僅かに自生地をはずれている.工事の責任者と話し合い,工事関係者,区長,大月町役場にも絶滅危惧種の件は徹底さすとの有難いお言葉.調査予定の水田は地権者4人ほど,郵便局から区長に電話し,地権者に了解してもらったら,とのこと.郵便局へ行くと女性の事務員さんが機嫌良く区長に電話してくれ,酒井氏が応対し了解を得た.だから調査の日には区長も来るかなと思っていたのだが.
注 〇草本,木本の区別は平凡社,フィールド版『日本の野生植物 木本,草本』に従った.
〇ナガバモミジイチゴは植物誌でモミジイチゴと区別をしないとなっているのでそれに従った.
文:田城松幸
写真:山岡重隆