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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

<お問い合わせ先>
TEL:090-7622-1257

2017年9月10日(日)に第524回月例会(土佐町安吉高峰神社~瀬戸川渓谷)が行われました。

 当日はだいぶ涼しくなり秋らしくなりつつある晴れの良い日であった。
 午前8時半に、いの町仁淀川橋西詰の仁淀川河原駐車場に18名が集合し土佐町の高峰神社に向かう。その中には長野県から長野県植物研究会会長の佐藤さんと依然から良くはるばる参加してくださる藤田さん、そして徳島県から片山さんが参加者全員に手土産としてたくさんスダチを持参して参加していただいた。途中、旧吾北村からトンネルを出た土佐町側で香川県から参加されるシダ類等の先生方4名と合流、そして、土佐町在住の森さんとも合流して、合計23名で現地に向かう。
 この神社は安吉という集落の上部の頂にあり標高900mぐらいの不便なところにあるが、その社の木造づくりは立派であり、明治時代に造られた石碑には、狛犬ならぬ、オオタカが彫られており、その下には、リスかカワウソと思える動物とブドウらしき実が彫られており、昔はにぎやかな、余裕のある生活をしていたのがしのばれるのである。地元に住んでいた知人が神社の祭りには、たくさんの出店が並び、今でも二つの店が出ると語ってくれた。県外からも多くの方がお参りに来ていたとのこと。
 そこにはコケむした石積みの階段の合間々には白いスズコウジュ・ヤマジノホトトギス・ツルリンドウの花がたくさん咲き、ヒノキ・スギ・ツガ・アカガシ・ヤマグルマの大木の幹には、シシラン・ホソバコケシノブ・キヨスミコケシノブ・ムギラン等が着生していた。静かな雰囲気の鎮守の森であった。
 次に、瀬戸川渓谷に移動し、眺めの良い展望所(東屋)で昼食をとる。
 透き通った渓流には、アメゴが泳いでいるのが見え、岩の上にはスダレギボウシが咲いているのが見える。渓流に降りると、木々の間や岩陰にトンボソウがたくさん咲いていた。普通トンボソウは7~8月に咲くのにどうしてかここは、今が盛りかのように咲いていた。水のしぶきがあたるのでとても環境が良いと思える。岩場にはまだ咲いていないが、ウチワダイモンジソウ・アオヤギバナが着生していた。シダ類もたくさんあって50種以上確認できたとのこと。清流ながれる岸には、キシツツジもたくさんあり春には楽しめそうである。
 アメガエリの滝を見て現地で午後3時頃解散する。〔文:黒瀬修平〕

オオタカと思われる神使を見る
オオタカと思われる神使を見る
コフウロ
コフウロ
ムカゴイラクサ
ムカゴイラクサ
タカノハウラボシ
タカノハウラボシ
瀬戸川渓谷にて
瀬戸川渓谷にて
アメガエリの滝にて
アメガエリの滝にて