2018年5月6日(日)に第532回月例会(いの町本川長沢林道・八風呂林道)が行われました。
今回の観察場所である長沢・竹ノ川林道は3年連続である。通行する両林道は国有林の林道で、事前に四国森林管理局に通行許可をもらっていた。ゲートの鍵をこの日のために開けてくれていたようで途中車を止めて観察しながら、起点となる竹ノ川林道の駐車場所に到着した。着いたころにはもう11時半になっており、おなかもすいてたので、ここで昼食をとって荷物を減らしてから出発することにした。いざ出発しようとするとぱらぱらと雨が降り出したので、カッパを着たり、傘をさして12時にスタートした。
周囲の林は新緑が芽吹いたところで、オンツツジの赤い花が鮮やなコントラストを描き、林縁ののり面にはヒメミヤマスミレやナガバノタチツボスミレなどの花が点々と咲いていた。シカのワナが設置されていたが、林床のスズタケやカンスゲ類の食害は余り目立たない。ブナやミズナラ、コハウチワカエデやイタヤカエデなどの新緑はひときわ鮮やか。ヤブデマリやハナヒメウツギの白い花、タチネコノメやサイゴクサバノオ、ヤマルリソウはすでに果実になってる株もあったが、花も残っている。イワボタンはすでに果実に、タニギキョウやヤマキケマンは咲き始めであった。林道の脇にシコクテンナンショウが点々と咲いていたが、ことごとく背を向けている。変種のモゴウテンナンショウも数株咲き始めており、オウギカズラが満開であった。
今回の例会で一番見たかったヒナスミレ・シコクスミレの花はすでに終わっていたが、その谷ではフタバアオイやシコクナベワリの花が咲いていた。途中、コゴメカラマツかミヤマカラマツかと思われる株があり、若い葉での区別がつかずどちらかでもめたがミヤマカラマツということに落ち着いた。
昨年より少し先の林道まで歩いて15時半に帰途につきた。16時15分ごろムササビの里に着き、交通費を清算したあと、乗り合わせ場所に戻り、17時に解散した。
今日の例会は小雨がぱらつき、肌寒い一日であった。皆様お疲れ様でした。
〔田邊由紀・鴻上泰〕