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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

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2019年3月24日(日)に第542回月例会(高知市三谷)が行われました。

 3月24日,晴れ過ぎ女の担当につき天気は上々.午前9時,サニーマート万々店に20名が集合した.今回は遠路広島から斎藤さん,新入会員の田村さんと入会希望の髙橋さんも参加していた.簡単に挨拶と観察予定地の説明を済ませ,それぞれの車で現地に向かう.
 円行寺~三谷線を進み,うち3台を今日の観察コース終点でみづき山の下に駐車して峠を少し下った広場に車を置いて9時30分頃から観察を開始する.蛇紋岩が露出する車道沿いのトサミズキはほとんど終わりかけていた.今は崩れて車は通れなくなった林道にはシハイスミレが道のまん中や林縁で群落を形成している.花の濃淡や葉の斑入りの変化などを楽しく観察しながらツブラジイなどの常緑樹林下の散策コースを歩く.所々に観られるヤマザクラの花は盛りが過ぎていた.山側の崖にはポツリポツリとタキユリが伸びてきている.ムサシアブミ,クサイチゴ,ヒメウズ,セントウソウ,シャガ,ヤブツバキ,キブシの花や只今調査中の白花のフデリンドウを観察する.鉄塔がある日当たりの良いところではヒメハギ,キジムシロの花とクロバイなど.コースの途中にクルマシダやコウザキシダが多い所があるが,何故かクルマシダが刈り取られたように落ちていた.また,数日前には数株きれいに咲いていたオカスミレが何者かにすっかり食べられていた.ノウサギの仕業なのかも知れない.(数日後,森林管理局の方から最近ノウサギが増えて食害が出ていると聞いた)
 11時40分に3台の車にドライバーを載せて上の駐車場に行き,車道を歩いている人を拾って12時頃に新宮の森公園に向かう.新宮の駐車場周辺で昼食,トイレを済ませて12時50分から午後の観察を開始する.ここのトサミズキはまだ花が十分観られる状態だ.セントウソウが白く一面に咲いている.去年は数株観られた場所のミョウジンスミレはイノシシが掘り返した跡が酷く,全然確認できなかったが,僅かにコンクリの割れ目に1株咲いていた.コスミレがあちらこちらでブーケ状に大きな塊で咲いており,皆さんハイテンションで嬉しそうに撮影していた.スミレ類では他にナガバノタチツボスミレ,シハイスミレ,ヒメスミレ,ノジスミレ,タチツボスミレの花を観察した.また,ここでは日当たりの良いところには普通のフデリンドウが,少し暗いところで白花のフデリンドウが観られた.他には,キジムシロ,ジシバリ,キランソウ,ヒメハギ,ヒサカキ,ヤマモモ,アセビの花など.
 明るいぽかぽか天気の一日,早春の花を楽しんで少し早いが14時30分現地解散となった.〔文:細川公子〕
観察中・三谷
観察中・三谷
シハイスミレ
シハイスミレ
カゴノキ
カゴノキ
トサミズキ
トサミズキ
フデリンドウ
フデリンドウ
観察中・新宮
観察中・新宮
コスミレ
コスミレ
フデリンドウ白花
フデリンドウ白花