2019年6月9日(日)に第545回月例会(津野町東津野芳生野天狗高原)が行われました。
今回の例会はバス利用で研究会としては久々の天狗高原でした。参加者18名と現地で中平さんが合流しました。天候は曇り空,空気もヒンヤリとしていて,植物たちもこの季節を謳歌しているかのようで,どの植物も生き生きしています。11時ごろから散策開始。目の前のヤマトグサは花期を終え,もうランナーを延ばしています。傍にはダイコンソウが登山道わきに沢山見られて,これから夏にかけて一面黄色の世界を脳裏に浮かべていました。丁度ラン科の葉が見えたのはクモキリソウで、コケイランも盛りはすぎていましたが,登山道に切れ目なく自生していました。それも10本ぐらいの群生も有り花束状態なのがあちこち。テンナンショウも,数種類あり葉の数え方,部分の呼び名,仏炎苞,花序の付属体などなど中平さんから詳しく教えて頂き,大変勉強になりました。登山道わきではかならず目に入るテンナンショウ属にますます興味が湧いてきました。樹木も種類が多くて,下見の時咲いていなかったイワツクバネウツギが満開でした。シナノキ,イワシデ,イヌシデ,シモツケは未だこれから色付く事でしょう。ヤブデマリも白い花を咲かせていました。ハンショウズルも沢山あり樹木に巻き付いて花を咲かせていました。フタリシヅカが切れ間なく有り,石灰岩の上にはヒメレンゲが黄色の星形の花をつけていました。これからはタカネマンネングサやヒメキリンソウの出番です。ナツノハナワラビは数株確認,希少なツクバネソウの5枚葉等教えて頂き,16時前に現地を出発して帰途に就きました。季節にも恵まれご一緒に楽しく散策下さった皆さまに感謝申し上げます。お疲れさまでした。〔文:佐々木康子〕