2020年7月26日(日)の第558回月例会(いの町本川・桑瀬・寒風山トンネル~伊予富士の予定を土佐山田町繁藤・甫喜ヶ峰森林公園周辺に変更)は大雨の予報が出ていたため中止し,有志による観察会としました。
前日に雨雲レーダーを眺めておりましたが,夜になっても大雨の予報が変わらなかったので中止としました.繁藤は旧天坪村,江戸時代には雨坪といわれていた雨の特異スポットで,1972年には繁藤駅付近で60人が犠牲となった大規模な土砂崩れが起こったりもしています.この時の24時間降水量は742mmでした.今年はすでにこの雨量を上回る総雨量を記録していることもあり,さらに大雨となれば危険を伴うかもしれないと思われたため中止に踏み切った訳です.
しかし,メールや電話の時間が遅かったため,連絡できなかった方やメール未確認の方が来られるかもしれないと思い,念のため集合場所に行きますと,案の定5名の方が集まってこられました.しかも集合時間にはまだ雨も降っていなかったので,急遽有志による観察会を行いました.キャンプ場から水源の森を一周しましたが,昼前には土砂降りとなり,小屋で昼食をとって解散いたしました.
甫喜ヶ峰森林公園は昭和53年(1978年)5月21日に行われた第29回全国植樹祭の会場として整備された森林公園で,開園42周年を迎えておりますが,まだ土佐植物研究会では月例会を行っていませんでした.しかし,継続して観察会が行われ,写真展なども開催され,また,希少植物が発見されたりして皆様にはお馴染みの場所ですので,ちゃんと調査をしておく価値はあると思います.したがって,再度甫喜ヶ峰での月例会の機会を作りたいと思います.(鴻上泰)